年が変わり、新たな気持ちで3学期を迎えていることと思います。

 2学期の終業式に、1月11日に、全員が元気な姿で登校することを約束しました。今のところ、大きな事故や事件に巻き込まれたという話は聞いておりません。元気で登校してくれたことに感謝します。

 さて、2021年の流行語大賞は、「リアル二刀流/ショータイム」でした。大リーガー大谷翔平選手の活躍を表した言葉です。投げては160キロ超えで9勝、打っては140メートルを超えるホームラン46本、そして大リーグトップクラスの俊足で26盗塁という成績を残しMVPを受賞しました。

 こんなに凄い大谷選手でも、アメリカに渡ってすぐに今のような活躍ができたわけではありません。大きな怪我もあり、2020年には、「二刀流なんて無理だ」とまで言われました。しかし、彼は諦めなかったのです。怪我をしない体づくりをしながら、課題を一つひとつ克服していくための練習を黙々と続けていました。この隠れた努力の継続が今年の活躍に繋がったのです。

 みなさんも、新年を迎え、新たなことにチャレンジしていくことになりますが、すぐに結果を出すことを求める必要はないのです。将来、どのような自分になりたいかを明確化し、そうなるために必要な努力を継続してください。みなさんには与えられた時間が多くあります。次につながる失敗なら、いくらしてもよいのです。失敗を恐れず、前向きに、ひたむきに行動してください。

 そして、近い将来、自分が活躍しなければならない出番が必ず回ってきますので、その時に、人のために力を発揮できる準備を、今してほしいと思います。

 さあ、今日から3学期が始まります。新型コロナウイルス感染症が流行ってきていますが、感染症対策を十分にとりながら、必要以上に恐れることなく活動していきましょう。

校長 山本 寛