今日から、令和4年度が始まります。新たな学年となり、新しい仲間や先生と、新しい環境の中で過ごしていくことになります。

 新型コロナウイルスの感染拡大の不安を抱えたままのスタートとなりますが、感染拡大防止対策をしっかり行い、安心・安全な学校生活が送れるようにしましょう。

 さて、4月1日から、成年年齢が20歳から18歳に引き下げられました。3年生のクラスの中には、成年と未成年が混在することになります。18歳になると、保護者の同意なしで携帯電話やクレジットカードの契約を結んだり、ローンを組んだりできるようになります。公認会計士などの国家資格の取得もできるようになります。刑事処分の厳罰化や起訴されると実名報道が可能になります。一方で、飲酒、喫煙、公営ギャンブルは、引き続き20歳からとなっています。これまでは、保護者に責任が問われ、未成年は法律で手厚く守られていたのですが、これからは、18歳を超えると、できることが多くなる一方で、それに伴う責任が問われることになります。知らないうちに犯罪に巻き込まれたり、多くの借金を背負わせられたりすることになる危険性が大きくなります。学校では、「家庭科」で金融教育や「公共」でトラブルに巻き込まれないような学習をしていくことになりますが、成年になる皆さん自身が、危機感をもって、よく勉強し、自分の責任で犯罪に巻き込まれたり、騙されたりしないようにしてください。

 また、今日から「主体的で、対話的な、深い学び」がテーマの新学習指導要領による授業も本格的に始まります。これまでは、与えられたものをまじめに取り組んでテストの成績をよくすることを求められていました。これからはそれだけではなく、学んだ知識を活用して、社会の課題をどのように解決していくかということや主体的に学ぼうとする姿勢が問われることになります。授業も先生の話を聞く、受け身の授業から、主体的に参加する授業へ変わってくることになります。対話的で、深い学びになるよう、自分から積極的に授業に参加するという態度で授業に臨んでほしいと思います。

 さあ、今日から、自分に与えられた無限の可能性を信じて、令和4年度をスタートさせましょう。みなさんの頑張りに期待しています。

令和4年4月8日

校長 山 本 寛