4月から、10分間の朝読書が始まりました。ルールは、「みんなでやる」「毎日やる」「好きな本でよい」「ただ読むだけ」の4つです。

読書には、次のような効果があるといわれています。

①ストレスが解消される

②創造力が磨かれる

③脳が活性化する

④仕事や日常のヒントをもらえる

⑤視野が広がる

⑥教養が磨かれる

⑦読解力が高まる

⑧知識が増える

⑨ボキャブラリーが増える

⑩メタ認知能力(自身の状態を客観的に把握する能力)が高まる

⑪英語が学習できる、等です。

特に、朝に読書することのメリットは、一日のはじめに精神のコンディションを整えられることです。順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生によれば、「朝に形成された自律神経のコンディションは、長時間持続する傾向があります。つまり、朝をバタバタと過ごしてしまうと、その日はずっと落ち着きがなくなったり、集中力がなくなったりしてしまう可能性が高くなるのです。」とのことです。読書には癒しの効果があり、朝に読書することで精神的なゆとりがもたらされ、心が落ち着くので、良い一日のスタートを切ることができるのです。

ところで、私が読書を楽しいと思うようになったのは、ほんの10年ぐらい前からです。朝と夕方の12分間ずつの通勤電車の中で読書を始めたのがきっかけでした。皆さんに、とても偉そうなことを言える立場にありませんね。読書をすると知らなかったことが分かるようになり、視野が広がって多くの視点でものを考えることができるようになります。新しい企画やアイデアを出す場合も、様々な角度から可能性を視野に入れて検討することができたと実感できるようになりました。

最近は、読書は「著者との対話」であると感じています。実際にはとても会えないような有名人や絶対に会って話すことのできない歴史的人物とも対話ができるのですよ。そして、著者がどう考えているのか、どう感じたのかをうかがい知ることができるのです。ロマンを感じませんか。

さて、皆さんは、誰と対話するために、どのような本を選んで読書しますか。本選びの参考にしてみてください。

校長 山本 寛