今日で1学期が終わります。

始業式の時に、『自分の無限の可能性を信じて、仲間と一緒に自分自身を成長させてほしい』、という話をしました。皆さんは、1学期、本当によく頑張りました。

落ち着いた学校生活を送り、部活動においては、女子バスケットボール部、ライフル射撃部、陸上部が、全国大会出場、中国部が世界大会に出場を決めるなど、立派な成果を残しました。

5月に県の教育委員さんが視察に来られた際には、皆さんの授業の様子を観て、「生徒たちが生き生きとしていていますね。この子たちの3年後が楽しみですね。」とお褒めの言葉をいただきました。教育委員さんの一人は、帰り際に「足羽高校の生徒さん、かわいいですね。」と言って帰っていかれました。私も前向きに一生懸命に取り組む皆さんのことが、誇らしくて、愛おしくて仕方がありません。

また、先日は、1年生の3人が、熱中症で倒れていた人を助けてくれました。助けた人の店長さんから、「勇気をもって人助けをしてくれたことに対して、とても感謝しています。足羽高校の生徒さんは、なんてすばらしい子たちなんですか。」というお礼の電話をいただきました。

このような皆さんのひとつひとつの行動が、足羽高校の価値を高めます。足羽高校の価値が高まれば、生徒の皆さん一人ひとりの価値も高まります。

しかし、全国大会へ出るとか、人の命を救うなどの難しいことをしないと、学校の価値を高められないわけではありません。

 日頃の部活動にしっかり取り組み、一生懸命に試合をしたり、発表会をしたりすること。

 日頃の授業にしっかりと取り組み、自分の将来のために自分を成長させること。

 進路決定のために、就職試験や大学入試に真剣に取り組むこと。

 学校祭を成功させるために、周りの人と協力して自分の役割をしっかりと果すこと。

など、当たり前のことを当たり前に行うことが学校の価値を高めることになるのです。

今日から、それぞれの目標に向かって一生懸命に努力してください。そのがむしゃらな姿は、一緒にいる人に勇気を与え、希望を与え、周りの人や学校全体を変えていきます。一生懸命さは、伝染します。組織の中に、一生懸命に頑張る人がいると、その組織は活性化されます。ここにいる一人でも多くの皆さんが、頑張る人になって周りを巻き込んで、足羽高校の価値を高めてください。

最後になりますが、いつもの約束です。すべての皆さんが、健康に気を付け、事件や事故に巻き込まれることなく、8月22日に全員、元気で登校してください。

校 長  山 本  寛