今日で1学期が終わります。

始業式の時に、『皆さんには限りない可能性があります。その可能性を信じて、足羽高校の仲間と一緒に自分自身を成長させてほしい』、という話をしました。皆さんは、1学期、本当によく頑張ったと思います。非常に落ち着いた学校生活を送り、部活動においては、立派な結果を出しました。

さて、明日から、夏休みです。皆さんは、どんな夏休みにしようと考えていますか。3年生の皆さんは、就職や進学のためにしっかり勉強に取り組もうと思っていることでしょう。1、2年生の皆さんは、補習や部活動を中心とした生活になります。家の手伝いをしようと思っている人もいるかもしれません。

『人生で一番大事なのは、東大へいくことでも、勝つことでも、結果を出すことでもない。おまえらが目標に向かって過ごした1分1秒、自分の人生を変えようとがむしゃらに努力した、その道のり、熱意、そして仲間への想い、それこそに価値がある。クソみたいな人生を変えられるのは自分しかいない。』ドラゴン桜の最終回で、桜木先生が最後に生徒へ送った言葉です。

結果はどうあれ、真剣に取り組んだ経験や仲間との出会いが自分の未来をつくります。遊びを我慢して、家族や友達との時間を犠牲にして、勉強やスポーツ、芸術など、どんな分野でも自分の目標に向かって頑張っているすべての皆さんへの応援メッセージになっています。

皆さんがこの学校を卒業するときに、担任の先生からこのようなよく頑張ったという言葉をかけてもらえるように、今日から、それぞれの目標に向かってがむしゃらに努力してください。その一生懸命な姿は、一緒にいる人に勇気を与え、希望を与え、周りの人や学校全体を変えていきます。がむしゃらさは、伝染します。組織の中に、『常に前向きに、常にひたむきに』頑張る人がいると、その組織は活性化されます。ここにいる一人でも多くの皆さんが、頑張る人になって周りを巻き込んで、足羽高校を更によい組織にしてくれることを願っています。

最後になりますが、ここにいるすべての皆さんが、健康や事故に気を付けて、8月26日の始業式に全員、元気で登校することを約束してください。1か月後、心身ともに成長した皆さんに会えることを楽しみにしています。

 

                       令和3年7月20日

                       校長 山 本  寛