今日から、令和6年度が始まります。2学科3コースの足羽高校、全学年がそろってのスタートです。

 新たな学年となり、新しい教室で、新しい仲間や先生と、新しい環境の中で過ごしていくことになります。

 まずは、健康で安心・安全な学校生活が送られるように、ルールを守り、規則正しい生活をしてください。

 さて、本日は、4月4日付けの福井新聞にある「県内避難 目標抱き前へ ウクライナの子どもの今 足羽高校から大学に」という記事の一部を紹介します。

 足羽高校多文化共生科日本語コースに通っていたクリザニフスキー・ナザールさん(18)は4月から、岐阜県の朝日大法学部に進学した。福井での平穏な暮らしに幸せを感じた一方、戦地の父や他国に避難中の母を思うと胸が苦しくなる。「世界の平和について考えたい。そのために国際法を学びたい」

 県内有志の支援を受け2022年5月に来日。間もなく足羽高に編入し、猛勉強の末に1年半ほどで難関の日本語能力試験2級に合格した。学校では地域住民と共に多文化共生を考える生徒グループ「アイス」に加わって視野を広げ、武道の精神を学びたいと地元の柔道クラブにも入った。

 毎朝納豆を食べ、そばが好物になった。「良い友人や先生に出会えた。福井に来て、僕の新しい人生が始まった」。ウクライナで高校卒業資格を既に取得しており、足羽高を離れ、避難者向けの特別枠で朝日大に進んだ。(4月4日付け福井新聞より引用)

 生徒の皆さんはナザールさんと同じ境遇ではないので、すべて同じようにはできないかもしれませんが、ナザールさんがこの足羽高校で過ごした1年半の様子から学べることはたくさんあると思います。

ナザールさんは新しい学校で夢の実現に向けスタートしていることと思います。皆さんも足羽高校での時間を大切にして、夢や目標をもって過ごしてください。特に、3年生は新しくなった足羽高校最初の卒業生となります。一人一人進路実現に向けて頑張ってください。

皆さんの頑張り、そして活躍を期待しています。

令和6年4月9日

校長 竹本俊穂