今日から、2学期が始まります。皆さんにとって、この夏休みはどのような夏休みでしたか。様々な活動で充実した夏休みにすることができましたか。1学期の終業式で、全員2学期には元気で登校するよう約束しました。終業式の約束を守り、元気で登校してくれたことに感謝します。

 夏の甲子園大会では仙台育英高校が優勝し、優勝インタビューで、須江監督が、次のようコメントをしていました。「入学式どころか、中学の卒業式もちゃんと出来なくて。僕たち大人が過ごしてきた高校生活とは違う。『青春ってすごく密』なので。そういうことが全部ダメだ、ダメだと言われて。活動してても、どこかでストップが掛かって。どこかでいつも止まってしまうような苦しい中で、諦めないでやってくれた。本当に全ての高校生の努力のたまもの。最後に僕たちがここに立っただけ。全国の高校生に拍手してもらえればなと思います。」

 須江監督は、高校生たちの時間は非常に凝縮されていて、勉強も練習も含め、1日の中で記憶に残る一瞬が何度も訪れる。そのことを『青春ってすごく密』と表現し、全国の高校生へエールを送っています。

 本校の先生方も想いは一緒です。何とか生徒の皆さんに学校祭を実施させてやりたい、高校生活を充実させてやりたいと動いてくれています。先生方の想いに応えるためにも、感染症対策を十分にとって、学校祭を成功させてほしいと思います。

 ちなみに、須江監督は高校時代、一生懸命に野球に取り組んでいましたが、レギュラーはおろか、試合にも出場できなかったそうです。選手にはなれませんでしたが、一生懸命に野球に取り組んでいたことが下地となって、20年以上後になって全国優勝校の監督として大成功を収めたのです。

 今、取り組んでいることがすぐに成功に結び付かないこともあります。しかし、将来、自分が活躍しなければならない出番が必ず回ってきます。その時に、人のために力を発揮できるよう、今やるべきことを一生懸命に取り組んでほしいと思います。みなさんの頑張りに期待をします。

令和4年8月29日

校長 山 本  寛